165回直木賞受賞のテスカトリポカを読書中

165回直木賞受賞のテスカトリポカを読書中です。
目下、「読了までに8時間」というところまで来ました(;'∀')

目が厳しいので、前みたいにどんどん読んでいくことができません。老眼というわけではないのですが、毎日、youtubeの動画作成に伴ってスライドを連日20枚作っていた結果、視力が低下してしまいました。それもあって今は週三回に回数を減らしていますが、なかなか目の力が回復しません。
なので読書が楽しいものではなくなり、ひたすら辛い・・・・。

書店さんでも聞く話ですが「もともと本を読むことになれ親しんだ人達の目が厳しくなり、眼鏡をかけても読めなくなったので本卒業という現象が打撃」
ということで、出版業界、ひいては文学界にとっても読書人口の減少は大いなる痛手ですね。

そんな状況でも、BSで「直木賞の裏側」みたいな番組を偶然見て、気になった作品を読んでみることにしました。
それがテスカトリポカ 佐藤究さん作です。

これから読む人にネタバレになっては申し訳ないので詳しくは書きませんが、
目が厳しいのに結構、無我夢中で飽きずに読み進めた点で、この数年、自分の読書経験ではなかったことだけに引き込んでいく力のある作品であることには間違いないです。
何しろ、読んで3分もすると「あー、もういいや」と積読状態になってしまうことが多かったので、その点で、人を引き込む力を持つ作品という点で「すごい」と思います。

が、まだ読書途中ですが、「こんなむなしいことがあるかよ」という、自分でも持て余してしまう感情が首をもたげてしまうのです。
なんでこんな話なんだよ。
なんでこの登場人物はこうなんだよ。
なんで他に何もなく、この話ばっかりなんだよ。

と、腹が立ってくる。それは自分がこの物語に登場する人々の日常とは違う世界にいるからこその怒りかもしれません。

そして、この作品が直木賞に値するかどうか、審査員で大激論になったという点もわかる気がしました。
そりゃそうだろう。
こんな作品に直木賞を与えていいのか、という意見が出て当然だろう。
この作者は書く力を持っているし作品には力がみなぎっている。
だけど、この作品で受賞ってありなのか。
違う作品で受賞したほうが直木賞にとっても、この作者にとっても、社会にとっても読者にとっても良いことなんじゃないか?

それを考えさせられた。

直木賞にとってもこの作品に直木賞を与えることは直木賞の社会性の真価を問われることになるだろうし、審査員一人一人にとっても作家人生が問われることになるほど、真剣勝負な選択だと思いました。

なんでこんな話なんだよ。
と怒りを覚えながら、「読了まで8時間」を通過中です。

この作品を電車の中で読んでいて駅について慌てて降りる、という経験を久しぶりにして、「確かに引き込まれるんだけどな、何かひっかかる」という何かはおそらく、この作品から受ける読者側への虐待に自分が依存していく、なんというのだろう、反発という感情。
それが怒りとなって自分の血液をふつふつと沸かせてくる。

そして、いい加減にせんか―い、コノヤローといいたくなる。

まあ、そうした感情、感想が読了した時にどう変わっているか、また続編を書きますね。
佐藤究さんの作品をあと一作、読んでみて、この作家さんの作品とこれからも付き合っていくのかどうかを決めたいと思います。

この年齢でやっと思い至ったことですが、本の世界との付き合い方は人との付き合いと同じですね。
その作家世界と自分が付き合っていくかどうか、人との付き合いと同じで、「もう結構」「おなか一杯」「どうも合わない」「ちょっと違う」と感じる相手と付き合えないように、作品とも一緒に伴走していけるかどうか、自分の心にとって、大切な見極めだと思います。

佐藤究さん、この作品を読了させてもらった後、もう一作品読ませていただきますね。

はい、それでは今日もyoutube18:00公開に向けて頑張ります。
今日は学会報告もできたらいいなと思ってまーす。講演準備も。大阪のテーマはいつものように「株式市場の見通しと有望銘柄」です。

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本日の動画です!!

木村佳子の気になる銘柄 「お金を生み出す ESG・脱炭素マジック」 - YouTube










by yoshi-aki2006 | 2021-10-25 08:48 | アンテナ | Comments(0)  

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