
たいていは三ページで挫折してしまう読書ですが、面白い本は一気に読めてしまいます。
この本はそんな面白さがありました。
菅義偉さんは官房長官の時と総理の時では印象が違いましたから、いったい、総理の時にどんなことがあったのか、知りたいなと思っていました。
そして、コロナ対策についてはその政策で少なからず影響を受けた中小企業主として、少し疑問思っていた点もあったので、何が起こっていたのか知りたいなとも思っていました。
作者の柳沢高志さんの筆は過不足なく、人柄の良さが感じられる無駄のないもので、菅さん番が務まるだけある人としての品が感じられます。
書けないこと、あえて書かないことも十分に伝わってきます。
読了して、菅義偉さんは政治家としてこのまま終わらないと思いましたし、
安倍晋三さんこそ、何者だったのかなあ・・・・とも感じました。
安倍さんは体を張って守ってくれ続けた菅義偉さんの「思想=幻想 あるいは自身のペルソナ」だったのかなあ、とも。
個人がみじめな老後を迎えないために、無自覚な親に振り回されて貧しい学生時代を過ごした結果、社会人となって不充実感に
悩まされることのないように少しでも株式投資などの資産形成術を身に着けて、お金の苦労なく頑張れるようにとの思いで株式投資分野で個人投資家向けの情報発信に努めている私ですが、安倍政権が誕生して、株価も動意ずき、その点ではアベノミクスは歓迎でした。
その安倍政権を支えたのは間違いなく菅義偉氏の手腕に負うところが大きいと思います。
しかし、安倍氏の周りにはいろんな人がいて、菅義偉氏はジュンサイのように周りを囲まれていく安倍氏を見ながら政権を絶妙なバランス上で維持していくため腐心していた。
そういうことが安倍氏はわかっていたのかなあ、と思います。総理になると見えなくなることがあるのか、そういうことが見えては総理にはなれないのか?
菅義偉さんは苦労されたなと思います。
アトキンソン氏や竹中氏などとの考え方についてはもう少し知りたい部分が残りますが、それはまたの機会として、菅義偉さんの人柄が伝わってくる良い一冊でした。
菅義偉さんをほかの書き手がどう伝えているのか、まだまだ、興味がかきたてられます。
もう少し、関連書を探してみようと思います。
さて、27日18:00公開予定が28日10:00公開になった動画ですが、ぜひNISA枠で何を買うかのヒントにしていただければと思います。
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