神田沙也加さんが教えてくれたこと

謹賀新年。今年もよろしくお願いいたします。

さて、今夜は関東地方でも積雪があるかもしれないとの天気予報を聞きました。
確かに今日は一段と冷えますね。

新年なので気持ちを一掃して、明るくいきたいところですが、国内外でのニュースは明るいモノばかりはなく、まだまだ、予断を許さない情勢ですね。
伝染病指定を解除して、インフルエンザや風邪と同じように保険適用で診断できるようにすれば病床が足りないなんてことは解消するのに、なぜかそれをしない、させない状況ですね。
伝染病には米製のワクチンと飲み薬、
隣国からの飛翔体には米製の防衛品を、ということで
米中間選挙の前までアクセル全開のバイデン政権。
オバマ影響力大のこの政権で、すでにバイデン、ハリスは御用済みなのかミッシェル・オバマ女史もスタンバっているとの噂もあながちあり得ないことではないと思えます。

オバマ元大統領には顔の昏さがつくずく怖いなあ、とか、いったい隣国・金さんは何人いるのだろう、とあまりにも違い過ぎる人体映像への違和感にため息しきりの今日この頃。
さて、ニュースといえば暮れには神田沙也加さんが急逝されるという痛ましいものもありました。

神田沙也加さんは「アナと雪の女王」で松たか子さんとともに「こんなに歌のうまい女性が日本にもいたのか」と驚愕とともに強く印象に残った人でした。
歌に魅了され松田聖子さんがお母さんだとか、親子の間が微妙とかそんな話はどうでもよく、ただ、ただ、この素晴らしい歌唱力をこれからも聞き続けたいと思っていました。

ミュージカルを年に何度か見に行くので、大地真央さんが演じてきたマイフェアレディを神田沙也加さんも演じるという展開に大いに期待していたので、この度の残念な結果が本当に惜しくて、もったいない、と思いました。

一体何があったんだろう?
そこまで辛いことって一体何だったんだろう。
そう思っていたところ、文春オンラインに記事があり、購読しました。
年下男性との間の辛いやり取りや声帯の問題が示唆されており、いろんなことが重なってしまったんだろうな、と思いました。

年下男性とのやり取りは、男女間でよくあるケンカと言えなくもありません。
男がイライラしているときはこれくらいのことを言うかもしれない。
「ああ、そういうことだったんだ」と感じたのは、年下男性から「しつこい」といわれていたことです。
神田さんくらい美貌で歌唱力もある女性ならしつこくしなくてもいくらでも相手はいるだろうに、という客観的な判断は本人にはできません。

おそらく神田さんは孤独感が非常に強く、心を許した相手には相手が「かんべんしてくれよ」と思うくらい深くかかわりたかったんだろうと思います。
それは男子には「ウザイ」「しつこい」と感じられることだったんでしょう。
若くてルックスもよく、モテモテで甘やかされてきた男子ならなおさら。

でも、神田さんは深くかかわりたかった。
心の支えでいてほしかった。
相手に異性愛以上の支えを求めた。
男は辟易して逃げ腰に。
それをしつこく「どうして?」とすがっていく。
悪循環です。

この悪循環から彼女は逃れられない。だって生まれてこの方、本当に深く包まれるように愛されてこなかったから、今、一滴の水のように相手から安心感の源泉を注いでもらわないとこの世の終わりのように感じてしまう。
そうした強い孤独感から、異性に通常の男女間以上の、深い包み込みを求め続ける悪循環が続いていたのではないかな。

神田沙也加さんのそこまでの深い孤独感。
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松田聖子さんは「わたしのせいだ」とおっしゃっているそうです。

長くトップスターの座につき続けるにはそれ相応の構えが必要で、聖子さんの奔放すぎる半生は芸能人としてある意味、必要悪な部分もあったかもしれません。
子供を成した配偶者との結婚生活を営みながらも、いろんなことがあった聖子さん。

そんな聖子さんを作ってしまった原因の一つには神田正輝さんの俳優生活もあるのだろうと思います。
神田正輝さんの仕事部屋を急に訪れた聖子さんは正輝さんの部屋には入れず、その部屋には…というような話は付き人サイドからの情報として週刊誌ネタになっていましたっけ。

芸能界は才能と容姿と強運に恵まれた人生真っ盛りの承認要求の強い男女が、それをビジネスにしようとする人たちと渦を成している場所です。そんな世界に身を置いた人たちに「いわゆる一般社会での常識」はむつかしいのかもしれません。

そんな親たちの間に生まれた神田沙也加さんは35歳になっても孤独感を埋められなかった。心から安らげる信頼できる受け止めてもらえる深く温かい存在が欲しかったんだと思います。

今日のような、雪が降る前のしんとした空気の下では天とこの地表が冷気を通して通じ合い、別の時空にいる方たちからいろんなメッセージを受け取れるかのような気持ちになります。
こちらの世界にいる側からは神田沙也加さんに「ホットミルクでものんでバスタブにでも浸かっていれば気持ちも晴れたのに。そんなに早くいかなくてもよかったのに」といいたいですね。

私は聖子さんよりも少し年上で、聖子さんに姉のように言うならば
毎年クリスマスになると今回のことを思い出し辛いよね。でも、それは娘さんからの大切な贈り物なんですよ。
クリスマスには私のことを思い出してね、そして今までできなかった母子の対話を毎年、この時期にしましょうね。

外国ではクリスマスには家族団らんで過ごすこの時期に、私のことを思い出して、いろいろ考えてみて、と言ってくれているんですよ、と。
子供を授かった意味、
その子を置いてアメリカで送った日々。
そして、そして・・・。
それらの日々はあなたの人生にどんな意味があったの? 
還暦を前に考えて。そして私に届けてよ、
そういうメッセージを与えてくれているんだと思います。

私も神田沙也加さんから教えられたのは、
孤独感を癒してくれる人間はこの世のどこにもいない、ということです。
いたとしても、
人は心変わりするし、こちらの見間違いということもあるし、未熟だったり、欲に走ったりいろいろある。
だから人に求めている限り、辛い目に合い続ける。
しつこくしてもだめ。
それより、
仕事が人を救ってくれる。
私はそれを改めて教えられたように思います。

人に求めている限り、辛いことは終わらない。
仕事を務めあげるにつきる。
それが孤独感から前に進める糧になる、ということ。

神田沙也加さんには前向きに声帯もケアして舞台人として生きていく姿がみたかったな、と思います。
素晴らしい才能の輝きをもっと見ていたかった。
でも、クリスマスにはあなたのことを思い出して、フアンの一人として祈ります。
この世に生まれてきてくれてありがとう、と。
懸命に生きる姿をありがとう、と。


by yoshi-aki2006 | 2022-01-06 12:57 | シンキング | Comments(0)  

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