やりすぎてはいけない~オーバーランを避ける生き方 「物足りないかな」がちょうどいい

人生もいよいよ後半戦に入ると自分の過ぎし来し方を振り返って
「ああ、あれはやりすぎだったな」と反省する事柄が見えてくる。

例えば美醜について。
40歳前後の頃、顔のたるみが砂の城が強風に削られるように気になってきた。
そこでレーザーでの引き締め施術を受けた。
結構お高かった。
今の為替レートでハワイ旅行に行くくらいの費用だったように記憶する。
でも、今から考えると、別に躍起になって肌のたるみを食い止める必要はなかったなと思う。

母は90歳半ばだが、気になるようなたるみもなく、肌はきめ細かできれいだ。
特に何もしていないのに。
彼女は栄養価を考えた献立で育てられたし、私たち子どもにもそうしてくれた。
そうした栄養価の高いバランスの良い食事の恩恵が肌の再生にも寄与したのではないかと思う。

レーザーでその土台を一時的にもぶち壊した結果、その後、様々な余計なケアが必要になった。
自然に任せておけばよかった。

50歳代になるとますます美醜を気にした。外見の劣化に意識が向いた。
雑誌グラビアなどの美しい女性と比較して「今の自分はこんなことではいけない」と思った。
今にして思えば、そんなに気にすることはなかったのにね。
みんな年を取るのだし、のびのび暮らせばよかったと思う。余計なことにうつうつとすると生活の質が損なわれる。

世の中のすべての人がモデルのような美しさを求めるわけではない。自然でいいのだ。自然なたたずまいが人の好感の源泉であることは盛り系の人物への人々の直感的な嫌悪感からしてもよくわかる。

そのころ、有名な男性司会者がイベントで「○〇さんとフランスレストランでワインもいいけど、木村さんとじっくり居酒屋で飲みながら話したい。皆さん、そう思いませんか」とか会場に投げかけて大きな拍手が起こったことがあった。

○〇さんのことを外見に似合わずがっつり盛った怪しい人物だとかねがね思っていたこともあって、男性司会者の軽薄な価値判断に強く失望。そして、○〇さんがフランス料理でなぜ私が居酒屋なのかという点に、ものすごく腹が立った。

そして、その有名司会者を前々から「何なの、わけがわからん人物」と評していた同業者にいぶかしく思う気持ちを即刻修正。強く共感した。もちろん、その男性司会者を毛虫くらい嫌いになった。

今になれば、「そんなことを言ったり思ったりする人もいるがそれはその人の問題であって私の問題ではない」と思うようになった。
ちなみにその有名男性司会者はどちらかというと整った風貌ではない。だから彼の愛嬌のある顔立ちや雰囲気が○〇さんのクールな外見に惹かれたのだろう。彼もまた自分の外見にいろいろな思いがあったのだろう。

さて、仕事の領域に「分析」が含まれるので化粧品は成分表示から「これとこれはほぼ、同じ」ということが推定でき、高額商品にお金を突っ込むことは避けられた。
分母を大きくすることだ。するといかに自分がちいさなコトに躍起になってやりすぎるかに気が付ける。

私がやらなくてよかったと思うことに脱毛がある。
思春期の頃、脛や腕の産毛が気になった。
だから脱毛する人の気持ちはよくわかる。
アメリカでのことだ。スーパーにスーツ姿の女性がいた。通勤帰りに立ち寄ったのだろうなと何気に足元に目を落としてぎょっとした。ストッキングにくるまれた彼女の脛は墨で書いたような剛毛がびっしりと覆っていた。
日本人女性はあんな剛毛は脛に生えない。
せいぜい、脱色くらいにとどめておくことだ。

脱毛を容易に行ってはいけない。
なぜなら毛根が肌を守るのであり、それを根治してしまえば乾燥肌になる。

自分が何をやりすぎてしまっているかは過ぎてからしかわからない。
でも、「今にして」と振り返り、やりすぎだと感じたことは次からは「ちょっと物足りないかな」くらいでとどめておく。
その知恵が必要だ。

草刈りをすると、宿根系の植物は地下茎でシンジケートを張っている。茎を掘り返し、草を根絶やしにすると土が現れる。土は乾燥すると土埃になり目に入るとおおごとだ。
土埃を避けるためにアスファルトで固めると日射で熱を溜め、散歩の犬の足はやけどし、熱気で犬のみならず人も熱中症になる。
果ては環境に影響を与えるまでになる。

株式投資もそうだ。「儲かっている間に止めるが上等」ということを高齢家族に口を酸っぱくして言わねばならない。

どこまでやるか、どこでやめるか。人の人生もそうだが政治にも判断に深い知性が求められる。闇金隠しや破廉恥パーティにいそしんでいる政治家に深い知性があるとは思えない。
一人一人がよく考えなければならない。
https://youtu.be/jHvDo4rfPGM



by yoshi-aki2006 | 2024-04-16 10:59 | シンキング | Comments(0)  

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