都知事選挙が終わった。
今回は初めて街宣を聞いて判断しようと思った。
だれに投票するか、ものすごく迷ったがその人は結果的には敗れた。
家族が推した候補も健闘したが敗れた。
が、期日前投票に行って若い人がずらーっと行列を作っているのには驚いた。日本は変わりつつあるんだなと実感した。
若い人の比率は10人中7名くらい。高齢者が1。子育て中が2くらいの割合。
子育て中の方たちは小池さんに入れたと思う。
若い方たちは過半数が石丸さんだろう。
そして多様な候補にも分散という印象だ。
蓮舫さんはよく健闘したと思う。
小池さんからパーティ券発言を引き出した功績も大きい。ただ、立憲民主党の組織力が自公に及ばない。
これは執行部がよくよく考え対策しないとならないだろう。
何しろ公明党は国交省ポストを独占して長い。ここには道路工事という巨大な仕事が紐ついている。
道路工事の現場を歩くと延々と工事しており、過剰とも思える設備工事も少なくない。国の仕事、都の仕事は代金の取りっぱぐれがない。
仕事関係者にとってみればこれが揺らぐのは死活問題だ。
仕事をなくすまい、と投票に行く。だから強い。
子育て中の女性は小池さんの給付金は現世利益。新任に見直されるのはリスクでしかない。
小池さんの勝因は仕事が欲しい組織票とお金が欲しい子育て家族が推したから。
小池さんが都民に愛されているからではないし、人柄が評価されているわけでもない。
小池支持者のほうも小池さんに劣らず、自分ファースト。そういうことだ。
だから小池さんの数あるクズ伝説が反対派からこれでもかと出されても響かなかった。
多くの人は小池さんがカイロ大学首席卒業を「盛ってる」と感じているし、伐採を伴う案件関係者からパーティ券を買ってもらい、献金も受けていると知っても反対派の燃料になっても支持者にはどうでもよかったのだろう。
自分たちに利益を与えてくれる人なら別に小池さんでなくてもよかった。
挑戦者の公約は実感が伴わない絵に描いた餅なのでその点は不利である。
しかし、それでも選挙結果では投票者の半分は小池否定票なので、この点では大いに成果を上げたといえる。
何しろ、自治体の市長しか経験のない41歳の石丸さんが166万票余を獲得したのだ。それだけの人が東京を動かそうと動いた。
これは小池さんにとって脅威だろう。
よって小池さんはこれまでのようにはいかない。
足元は砂の城が風に飛ばされるように崩れつつある。
それを盤石なものにしようと利権とばらまき政策を強化すれば反対者からの突き上げも強くなる。
そのうえ、今年72歳の小池さんが後4年になにができるのか。バイデン氏のようなことにならない保証はない。
ヒトは引き際をどうするかに悩む。
小池氏は承認要求の強い人といわれる。なおさら悩むだろう。
次は勲章でも狙うのだろうか?
豊かな財政を誇る東京都のお金を使って投げ銭政策を続け、支持され続けようとしていくのか。
それとも総理の椅子をまだあきらめていないのか。
電通などを通じたメディア、警察、天下り職員に守られて都知事職を務めてきた小池さん。情けない小池氏の腰ぎんちゃくの姿もネットにさらされた。
これからどうするのかは知らないが、
怒りが収まらない築地関係者や前の公約「満員電車ゼロ」の政策を掲げていたのに選挙利用されたあげくポイ捨てされた本の著者、元側近、若者たちの辞めろコールや罵声を浴びて、なぜ嫌われるのか? 一回くらい自身のクズ伝説の検証をしてみることも必要だと思う。
いや、支持されたわよ? と言い返すだろうか。
利益は欲しいが尊敬するかしないかは話は別。そんな人ばかりに囲まれて幸せなのだろうかな? 大きなお世話かな。