あたりまえだけどなかなかできないルール

最近の売れ筋本のサブタイトルが
「あたりまえだけどなかなかできない■■のルール」というもの。
明日香出版社ではこのシリーズが大変よく売れていて、先日のパーティでは
「あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール」の
執筆者の浜口直太先生が挨拶された。

販売担当の役員もおっしゃっていたことだが、
浜口直太先生も
「こんなあたりまえなことを本にしていいのかというくらいあたりまえのことを書いた。でも、それが売れるということは今まであたりまえだったことがあたりまえでなくなっているんでしょうね」と。

浜口直太先生が本書を書くきっかけは先生の会社の社員さんがびっくりするような初歩的なミスを見逃していて、他の社員も全くそれに気がつかなかったことだったそうだ。
浜口先生は「営業成績うんぬん以前の問題。社員を教育しないとダメだ」と感じられたのだそうだ。

あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール。私も一つ守っていることがある。これを実践することですごく物事が気持ちよく運ぶ気がする。

それは人、特に先輩に対する礼儀だ。以前は相手が気持よく、親しげに接してくださるとつい、そのご厚意をあたりまえのことのように思っていた。あるとき、「違うんじゃないかな」と省みる機会があった。以来、相手が親しげにしてくださっても、敬意を表するようにしている。
三歩下がって歩くとか、同等のようにタメ口をきかないとか、たくさんの人と名刺を交換するときは先輩の後にするとか。
講演会などで先輩が到着されたとき、自分が先に椅子に座っていたとしたら、立って会釈するとか。
ちょっといい会社の役員クラスなら、日ごろ何気なくやっているようなことを自分も踏襲するようにしている。
たわいもないことばかりだが、気をつけるのとつけないのでは全く違う。
「そんなことしなくていいよ」という先輩は別として、こういうことに気がつく先輩が実は手ごわい人なのである。ちやんとしていないと「なんだあいつは」ということになる。しかも、そういうことはけして口にされない。いつもニコニコとしていらっしゃるから、気がつかないのだ。
気をつけるようにして以来、以前はちょっと怖かった先輩も今は末席にいるのを許してくださっているような気がする。
「なんだ、あいつは」と思われるのと「ま、あいつもがんばっている。応援してやるか」と思ってもらえるのでは全然違う。
あたりまえだけどなかなかできないこと。
難しいが気がつくことからやろうと思う。
挨拶とか、ちょっとしたお礼の言葉とか、そんなところからスタートでいいのだ。

by yoshi-aki2006 | 2006-11-20 10:38 | 人間考察 | Comments(0)  

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