団塊退職 ウエルカム 時間リッチ社会!

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よっ、やってますねえ! お父さん、がんばって!
本日、講演させていただいた会館でこんな光景に出くわしました。
私の小さなとき、よく近所のご隠居とかが家の前に竹製の長いすを出して、将棋板や囲碁板を出して対戦していましたっけ。その周りに近所のヒトが立って観戦したり、通りかかりの旦那さんやお兄さんが一局したりってことがあったよなあ。懐かしい!

思わず、「私も対戦に来ていいですか?」と伺ってみました。
「ああ、いいよ、来なよ、若いからすぐうまくなるさ」
と、そこにいた男性陣はそう返してくださいました。
将棋は小さな頃、よくやりました。
結構、強かったんですよ。
相手の脳みそと自分の脳みそが対戦の時、ちゃんと会話している感じが好きなんです。
踊りも将棋も講演もみんなそうだと思います。
コミュニケーションって全身を使ってやるもんですよね。

でも、日本人がエコノミックアニマル化している間はみんなの時間が全部、産業、商業を営むことにつぎ込まれてしまっていました。今、そのシステムから解き放たれた人たちが自分の時間を取り戻し、このようにヒトとヒトとのコミュニケーションに向き合っている。いいですねえ!
ウエルカム、時間リッチ社会!!

講演では100名近い社長さん相手に経済のお話をさせていただきました。
社長さん相手にこちらが教えを請いたいくらいです。
しかし、きちんと口上を述べ、仁義を切れば受け入れてくださいます。

これをきちんとやらないと絶対受け入れてもらえません。
そして、全身でやらないと「嘘」はばれるのです。
「嘘」とは仕事を舐めている状態に他なりません。

仕事を舐めると必ずしっぺ返しが来ます。その怖さは日々実感します。
いや、仕事のみならず人生を舐めるとしっぺ返しは必ず来るというのが近いでしょう。
しっぺ返しにあわないためにはひたすら愚直に努力するしかありません。
講演が無事済み、家に帰ってまたレッスンに出かける道すがら、若者が津軽三味線を演奏していました。立ち去りがたくその前にたたずむ老女。
ギターの調べが河を流れる水なら津軽三味線の音は岩場をほとばしる水と例えればよいでしょうか。体のあちこちをずんずんと弓で射られるような衝撃が走ります。骨が泣く。そんな辛い悲しい、強い音に私も立ち去りがたく思いました。老女は投げ銭をして、若者に「いつもここに来るの?」と話掛けたりしています。彼女の面立ちに若き日、激しい日々があったと私は確信しました。三味線の音でその若き日を思い出し、それを思い出させてくれた若者にいとしさを感じたのでしょう。


津軽三味線を弾く若者がいる! しかもわが町に!

私にはそのことがうれしくてなりませんでした。
もっともっと弾いて欲しい。毎晩ここに来て、ヒトの心をかきむしって欲しい。
今の時間リッチな社会なら、君の居場所はきっとあるよ。広がるよ。
そんなふうに思ってレッスンに出かけたのでした。
今日は心身ともにハッスルできた一日でした。暖かく迎えてくださった経済人と将棋愛好家、三味線のおかげですね。
明日もがんばるぞー!

by yoshi-aki2006 | 2007-01-10 23:29 | 感謝 | Comments(0)  

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