臭いの向こう側へ

年が少し上のいとこのDさんの携帯を借りました。
するとほっぺに当たる部分がべたついていて、プーンと加齢臭が・・・(借りておいてスミマセンです・・・)。

なんか臭いがついているんじゃないか? と気になり始め、あたふたと家に帰ってシャンプーと洗顔をしました。

時々、自分や人の臭いがとっても気になります。

「ちゃんと洗ったばかりなのに・・・」と自分の髪の毛の匂いが気になって、遠のいていた香水に手が伸びたり、頻繁にシャワーを浴びたりするようになりました。

臭いは記憶され、その臭いを街のどこかの誰かとすれ違って嗅ぐと、「あっ」「はっ」とします。
これがホラー映画のように怖い瞬間です。
ゾンビとゾンビの時空がつながるわけです。
「あ、あなた、あっち側に行こうとしている方ね」「うっ、私もよ」
臭い同士で「加齢」を確認しあい、時間の方向とこの世での残り時間を一瞬にして悟りあう。
経験上、30歳台の後半、40才くらいからこの嗅覚が鋭くなるような気がします。


臭いの元は不飽和脂肪酸だと思います。
いわゆる加齢臭です。この臭いの先には物質としての腐敗が。腐敗の先には炭化が、無機化が待ち受けているのでしょう。
そして肉体はその物質的変化の辛さを知っているのだと思います。
加齢臭は物質としての一つの終盤を予知させ、その向こう側のドア、物質転換のシェルターを通った先にある孤の拡散をもシグナルとして認知させるのだと思います。

なんだか臭う。
油の腐ったような臭い。

その臭いは孤の拡散が近いぞ、捨てよ!  腐敗臭のする衣としての肉体を脱げ! と命じているように感じられます。

頭髪の根元や顔、首、わきの下。
年々、体という保湿箱の中で鮮度が落ちていく脂の発するシグナル。

まあ、ややこしいことはどうでもいいや。

先日、街を歩いていたら石鹸のにおいのボディコロンの試供品をもらいました。
速攻で買いに行こうと思いました。

それにしてもその手の商品のマーケティングの上手いことよ。

by yoshi-aki2006 | 2008-07-09 02:16 | ボディ | Comments(0)  

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