イモトアヤコは伝染する!
2008年 12月 11日
人はこんな美しい料理を神々しい座敷で上座にて目の前にした場合、
どんなざっくばらんな性格でも多少は居住まいをただし、ちょっとは威厳を保ち、
料理にふさわしい振る舞いをしようとするであろう。
ところが・・・・。
私は先ほどから右側の鼻の穴に鼻息とともにパタパタ、ヒラヒラしているものの存在が気になってしょうがない。
何か引っかかっている気がする。
目の前に座っておられるNさんが 私と目があうと、次に私の鼻の右側に視線を移して、
「うーん。どうしたものか。気がつかないフリをしてあげておこうかな」という表情をしているのが気になる。
Nさんといえば、初対面のときはちょっと鋭い顔で怖かった。
が、年々、マネジメントに携わる人の柔和でありながら芯はタフでシャープないい顔にシェイプされている。
今年36歳になられたと聞き、「やっぱ男の36歳って最高にセクシーだなあ! なんてカッコいいんだろう?」とさっきからひそかに見ては感嘆符をついていたところ。
その素敵なNさんに鼻ヒラヒラを見られているらしいという推測は、私をたまらなく不安にさせる。
ふぅ~とため息をつくと。時系列でちょっと遅れて、また鼻の穴右側がパタパタ~とする。
そこで、思い切って、右手をオーケーの形にして人差し指と親指で右側の鼻穴にもって行き、パタパタと思われる物体を引っ張ってみた。
それは予想外に存在感のあるちょっと湿った物体だった(きゃ~~~)
最近とみに目が悪くなった私は右手ヒトサシ指の第一関節腹にくっついたそのほの暖かい湿った物体をしげしげと見た。
そして思い切り目を剥いた。なんとそれは長い鼻毛にくっついた小豆色の鼻くそであった!
ぎょ~え~!! 私としたことが!
こんなものを鼻穴にくっつけて歩き。ここまで来て、Nさんの前に座っているのか!?
もっと驚いたのは次の瞬間であった。私の人差し指の腹にくっついた小豆色の鼻くそをその場の数人が覗き込んで目を剥いていた!
もちろん、Nさんも・・・・。
右となりのDさんは「しょうがないな、このオバサンは。でも、ま、このざっくばらん度は楽でいいかも」とすぐさま何も見なかったフリをしてくれた。
Nさんはというと・・・。
絶句し、しばらくうつむいてどういう表情をしたらいいものかと迷っておられるような・・・・。
その表情には「女性というのはいろいろいる。神秘的で美しい人もいれば、そうでないリアルな人もいる・・・」と今まで培ってきた己が女性像の修正に迫られている場面を前に苦吟しているようにも見えた。
私はとっさに「最近、世界の果てまでいってqのイモトアヤコを見てテレビってこんな面白いもんかと感動したわ~」と自分より濃いキャラをぶつけて鼻くそ事件の衝撃度にナンピンをかけた!
ここは捨て身作戦だいっ!!
すると~!
NさんとDさんは即反応して「そうだよね、俺もイモトが登場している放送を見てから世界の果てまでを見るようになった!」「ホント、面白いよな」と話がそっち系に流れた。
次の瞬間、私は完全にイモト化していた!
ぎゃははは~!
マジっすかぁ~。
そこに海苔でもあろうものなら、眉毛に仕立てて、余興に鼻くそを食べんばかりの勢いだった・・・。
美人な振る舞いが私のテーマだったはずなのに・・・。
イモトは伝染する!
世界の果てまでのイモトを知る前なら、違うパフォーマンスをしたはずだ(ホントか?)。
by yoshi-aki2006 | 2008-12-11 10:13 | アンテナ | Comments(1)