出張先で見たオトーサンの嘆き節は伝染する!
2008年 12月 12日
音の方向を見ると初老の会社員らしき男性が、味噌汁をつごうとして和朝食のトレイのバランスを崩して、ひっくり返してしまったようだった。
すぐさま、女性スタッフが割れた茶碗類を掃除してかたずいたので
やれやれと自分の朝食に集中していたら、
「朝というのになあ・・・・。朝っぱらからなあ・・・・。よりにもよって朝からなあ・・・・」
と少し離れた席に座って
くだんの男性が悄然と窓に向かってつぶやいていた。
つまり朝っぱらから茶碗を割るような自分が誠に不覚であった、と悔いておられるのだ。
「よりにもよってなあ・・・」
「しょうがないじゃん、起こってしまったことは。家で奥さんにお給仕してもらい続けていたから自分でお給仕なんて慣れてなかったんだよ」
とその時は思ったものだ。
しかし、鼻くそパタパタから時間もたっていないというのに、また~!!!!
「なにもよりにもよってなあ!」と今度はオトーサンに代わって私がつぶやく番に~。
いつものごとくばたばたと家を出ると19時新宿集合にぎりぎり状態だ。
今日は楽しいクリスマスプレゼント交換会&鍋の会。
一緒に研究している仲間と半年ぶりに集まるのだ。
だだだだだ~と走り、スイカを飛んでタッチして、片足でホームを蹴り、ドアが閉まる瞬間の山手線に飛び乗った。
「間に合った~。ラクショー!!!!」
との安堵は車掌さんの次のアナウンスで一気に吹き飛ぶ。
なんと反対周りの山手線に乗ったようなのだ。
すぐさまシナプス接続で大崎から湘南ラインに乗れば楽勝~とひらめいた。
また、走ってダッと車内に入ると・・・・・・。
「次は大井町~」とアナウンスしているではないか!
ここでオトーサン節がよみがえる。
「よりにもよってのう、何も2回も乗り間違えてのう・・・・」
もう秀吉の天下取りの大返しさながらだ。なんとしても早く新宿に着かねばみんなの鍋が煮あがってしまう~~~。鍋奉行としては絶対これ以上遅れることはできないっ!
次は川越行き急行に乗る私。
すぐ新宿のネオンが見えてきたのでハミングが出た。楽勝~♪
ところが新宿についてみると!
東口がどこにもない。ないっ!!
サザンクロス口?
南口?
ここはどこ?
私は誰?
東口を求めて走り回lりながら、また「よりにもよってのう、出口がわからんとはなあ、何も三回までものう」とオトーサン節が口をつく。
ええい! と捨て身でタクシーに乗る。
捨て身の時はいつも結果がいい。
すごくいい運転手さんにあたり、ようやく30分遅れで鍋の会へ。
ところがもう1人急な会議が入ってこられないメンバーが。
「よりにもよってのう、こんな日にのう」
会社をようやっと抜け出してきた彼はそういいつつ現れた。
翌日、鍋友のK子さんが「私も高速で降り口をスルーして台場まで行ってしまったことがあります。お互いに落ち着いて行動しましょうね。お大事に」とメールを送ってくれた。
そうだよ。お大事にだ。
時間感覚、方向感、このあたりから怪しくなって、人生の迷い人になっていく?
おお~。
よりにもよってのう・・・・。そんなことが今月は何回もあったような・・・・。
ちなみに鍋はすっごくおいしかった。
豚とねぎとレタスのしゃぶしゃぶをポン酢で
お試しあれ。あったまる。頭にもよいかも。
by yoshi-aki2006 | 2008-12-12 23:51 | アンテナ | Comments(0)