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専門家考

大脳辺縁系。人間を始めとして動物が持つ脳みそ。
大脳新皮質。人間しか持たない情報処理などをつかさどる脳みそ。

脳学者によると大脳辺縁系では
怒りを感じると攻撃を生み、恐怖を感じると逃走につながるそうだ。
生存のために必要な条件反射としてそのようにインプットされてあるのだろう。
あるいはそのように反応することが生存に最も寄与した結果、定着したのだろう。

ブミエモンが言っていた。
「株式市場がよくなるといろんな人が急に株について専門家みたいに語りはじめ、よく知りもしないのに株の本を書くよね」
私は彼女が登場したときあまりのルックスのよさに驚き(実際非常に可愛いし、スタイルも抜群だ)、「単にかわいいだけかなー?」と思っていたが、こういう視点でちゃんと人や業界を見ているところに、「若いのになかなかの人だ」と今では評価している。
ブミエモンはマーケットが悪いときも業界でもまれて生きぬいてきた。
そして、今、マネータレントとしても株式トレーダーとしても大きな花を咲かせている。
若林史江さんのことだ。

証券会社に勤務している人や営業職の人が勉強してFPの資格を取る。
視野が広がり、仕事に役立つ。お客さんをミスリードすることの抑止力にもなる。

しかし、組織の中でもまれることなく、結果を問われない世界で安穏としているFPもいる。
嘘がばれない世界でいくらキャリアを積んだところで本当の実力とはいえない。
株式市場が悪い時は保険を語り、自分がマイホームを買い換えた程度の知識で住宅ローンをネタにし、株がよくなりゃ個人投資家以下の知識にもかかわらず、大胆にも人に株を指南したりする。
自分のキャッシュフローを増やすために、その時々の流行りモノに目をつけ、「私は今までコレて゜やってきました」という一本筋の通ったスキルを持たない付け焼刃の専門家は、講演会で平気で間違った解説をする。
株について間違った解説をすると聞いた人の損失につながる。そういうことが分っていない。
こういう人は市場でもまれ、銘柄や見通しが当たるか当たらないかで命を削って勝負している人たちから激しい怒りを買い、場合によっては攻撃される。

株がよくなってきたら、急に株について語りだすセンセイに用心しよう。
自分の言葉に責任をとらない専門家風な人。最近、多くないか?

by yoshi-aki2006 | 2006-04-14 02:53 | 人間考察 | Comments(0)  

とりかえばや3

とりかえばや、というのはこのブログでご紹介したように本来の意味は男と女を取り替えるという考え方(民話に残された風習 詳細は河合隼雄氏の著書参照)だ。
これによってずいぶん人の見方が変わる。
私は時々、とりかえばやで人や自分を省みる。
人や自分を男なら女に、女なら男に置き換えて、もう一度、その人のあり方を考えてみるのである。今日はとりかえばやの親子版を試しみよう。

「私は料理が嫌い。でも、“てんや”などで一人でご飯を食べるのはわびし過ぎてこれも嫌。だから、月曜日から日曜日まで週七日、毎晩一緒に晩御飯を食べる男性を曜日別に確保したの。これだとおいしいものを人のお金で食べることが出来てお金もお得よ」

もしも、自分の娘がこんなことを言ったら、その母親はどんなふうに感じるだろう?
聞きもしないのに、しらっとこんな発言したのは45歳にも手が届こうという独身女性だ。
あごと鼻、歯を整形してOLからアナウンサーに転身。
顔が大きかったせいかテレビには向かなかったようでラジオが主な職場だった。
現在は専門家としてそこそこ露出している。
ぱっと見は学校の先生風で、私にはこんな私生活を送っている人にはとても見えなかった。
ご本人も外見には気を配っているようで、ちょっともっさりした、そして優しい女性に見えるように戦略的に見え方を演出しているという。

「毎晩違った男と晩御飯を食べるって(それだけじゃすまないでしょう)?」
といぶかしく思って聞くと
「ほんとに好きな人は一人だけ。その他の男性はまあ、適当にってとこかな。でも最近、50歳の彼は嫌になったからもう没ね」
ずいぶん、お盛んなことである。
「でも、男って飲んで勢い余って部屋に押しかけてきたりするでしょう?」
「曜日で管理しているから大丈夫なのよ」
「部屋で鉢合わせになったりしないの?」
「玄関ですれ違ったくらいのことはあるけど、まだ、鉢合わせはないの」
彼女は男性の浮気は不潔で許せないという。自分の不潔は棚に上げてよくいうよ。

一体どんな親に育ったんだろう?   
なんとも薄ら寒いこの女性の発言に対して、すぐに言葉は見つからなかった。
ただ飯が得だという感覚・・・。男はその時々、自分に役立ってくれればいい、という考え方・・・。
高校生の援助交際ってやつにちょっとニュアンスが似てるじゃないか。

自分の娘がもしも、こんなことを言ったら? 親としては寂しい。
いや、あまりの卑しさ、おぞましさに殴ってしまうかもしれない。
「人を愛するには勇気がいる。なぜなら、いつか愛する人を失う恐怖を乗り越えて人を愛するわけだから、人を愛するには、勇気がいるのだよ。そういうことを考えて男と付き合いなさい」
というかしら。
仕事関係の人と平気で交渉を持つことに対して、「仕事に誇りを持ちなさい」とも。
親は娘がキャリア・ウーマンとして見栄えがよいだけで満足なんだろうか? 
親は子供の鏡、子供は親の鏡だ。
とりかえばや思考でいろんな人の親や子供になって、人の生き方をよく考えてみたい。

by yoshi-aki2006 | 2006-04-12 17:25 | 人間考察 | Comments(1)  

粋の研究3

以前、対談の際に相手の年上の女性から、
「木村さん、何を着ていらっしゃる?」
と聞かれた。その対談は彼女がセットしてくださったものだったので、
私は彼女を立てたいと思い、持っている服の中で非常に地味なものを着ていくことにして、その内容を事細かにお伝えした。
写真に写った時、彼女のほうが華やかに写ればいいなーと心から願ったからである。

撮影を伴った対談当日、ドアを開けた途端、お互いがお互いを見て、
「おっ」と小さく叫んで指差しあった。
「こんなにぴったし、同じ色ってあるかしら?」
というほど、二人の服の色がかぶっていたのである。
なんとなぁ・・・・。いやはや、驚いた。この時、二人が着た服はレンガ色だった。さんざんお伝えしたはずだったのに、悪いことをした。言葉で伝えるというのはかくも難しいものである。

「さて、何着ていこう?」とため息ついて、思案して、義理で会わなければならない相手が待つ場所に赴いた。この時も見事にかぶった。相手も私も黄色のカットソーに黒のスカートだった。それを見て、「なるへそ、彼女も私と同じ思いでここに来たんだな」と分った。

私が尊敬している舞踊家のK先生はゲストに先輩女性を迎えるとき、本当に自分はさりげない色の服を着る。舞台を見ているとK先生がゲストの女性を立てようとしているのがひしひしと伝わってくる。計算しつくされた衣装構成なのだ。

しかし、ご自分のリサイタルの時は、しょっぱなから「さあ、今日の私は炸裂するわよ!」という意気込みが熱く伝わってくる血赤のドレスで登場したりする。粋な人である。

そのK先生から司会を頼まれたとき、どんな服を着ていくべきか思案した。k先生はおそらくこんな衣装で登場するはず、と推定して自分の衣装を決める。蓋を開けてみるとかぶらないで先生を立てることができた。

よく人徳を積みなさい、ということを耳にするが、相手を立てる服の着方。それに配慮することも徳の一つかなと思う。自分が着たい服ではなく、相手から見て、感じのよい服の選び方を上手に出来るようになりたいものだ。

by yoshi-aki2006 | 2006-04-10 00:59 | 人間考察 | Comments(0)  

なんでこんな面白い話を聞かせてくれちゃうの???

隣の席から
「ちょっと焦って早く決めすぎたなあ」
「後でもっといい会社があったって気がついたんだけど・・・」
みたいな会話が続く。ふと見ると右隣の席に
就職先が決まり、これから社会人になるらしい女子大生と思しき二人。
片方の女性が向かいに座っている女性に問いかける。
「ねえ、結婚しても働くの?」
「うーん。家庭生活が楽しめないような働き方はしたくないんだよね」
と三田寛子さんふうの女性。
「でもさ、それってたいした仕事はできないんじゃない」
とベッキーさんふうの女性。

私は彼女達の5年後を想像してみる。
意外と三田寛子さんふうは早々と結婚して子供を産み郊外のマンションで日中、
布団を干したりしていそうな気がする。
仕事でハッスルするのは小柄なベッキーさん似の子ではないかな。
彼女のほうが未来を語るときの眼の輝きが強いような気がした。


左側の女性同士のテーブルからは、
「×ちゃんにばれたら、あんた殺されるよ」
「・・・・だよね」
「だよー。ただじゃすまないよー」
なんて会話が聞こえてきた!
えっ? なんか聞き捨てならない会話をしているじゃない? どうした、どうした?
耳ダンボ、顔は「聞いてない、聞いてない、バア」ととぼけて
コーヒーをすすりながら、ちらりんと隣の人たちを見る。

二人の会話から分ったことは黒木瞳さんふうの何人かの子持ちの女性が33歳の彼女ありの独身男性と不倫しており、それを戸田恵子さん似の女性がたしなめているってわけだ。
「あんた、妊娠したらどうすんの?」
「だよねー、うふふぅ」
「何、今の、その変な笑い方って。彼氏のこと思い出してるんでしょ? いやらしい」
「ばっかぁあん」(とにやついてお友達の頭をたたくふりをする瞳さん風)
「あんた、今日みたいに×ちゃん留守の日が最高、楽しいんでしょ。お母さんに子供預けて彼氏んちに行くんだ? 行って何してんの? 一日中べたべたしてるんでしょ?」
「だははぁ~~~」
「やめなよ、そんなワンルームから一歩も外でないでべたべたしてるなんて。彼女が急にきたらどうすんのよ」
「大丈夫なの。彼の彼女って男みたいなんだって。会わないときは3日でも4日でも平気らしいよ」
こんな会話が延々と続く。


いろいろなコースを想像してみる。

妻の不倫に気がついた×ちゃんが妻を張り倒し、男と対決する。
これって意外とありそうでないコースかもしれない。

×ちゃんは妻の浮気に気がつくが、自分も浮気しているので、ま、今は黙っておこうと黙認する。これは可能性アリのコースかも。で、やがて夫婦は離婚する。これもアリかも。

人妻はやがて彼氏に振られ、ストーカー化する。これも可能性アリかも知れない。
結婚を迫られたくない男が浮気相手に選ぶのは一に人妻、二に婚期を逃し、どう客観的に見ても慰謝料請求や婚約不履行などで訴えてきそうもない40過ぎの女性である。
遊ぶなら年増、結婚するなら若いの、と思っている男は多い。その彼氏が今カノとも別れ(満足していないから人妻と遊ぶんだろうし?)、飛び切り若くてステキな女性と結婚したら?  
瞳さんふうママはやっぱり、逆上するんだろうなあ・・・。そして、リベンジ?
女って男が思っているほど、火事場では社会性を意識しない生き物だし。

こんなコースもアリかも。戸田恵子さんふうのお友達が×ちゃんに接近し、
瞳さんの不倫を告げ口。×ちゃんと恵子さんふうが結婚する。
あるいは瞳さんふうが浮気している間に子供が事故ってしまう・・・。
これもないとはいえないコースである。
瞳さんふうの奥様! 油断していると大変よ・・・。

しかし、この店ってなんでこんな面白い話が聞けちゃうの?
また、人間ウオッチング欲がうずいたらダンボ耳を隠して、ここに来よう!

by yoshi-aki2006 | 2006-03-26 01:32 | 人間考察 | Comments(0)  

蓼食う虫

「女性ってお化粧しなきゃいけないって思い込んでません? お化粧に魅せられる男ばっかりではないんですよ。素顔がいいという男も結構多いんですよ」

私が「忙しくて昨日から顔を洗えてなくて、化粧もはげちょろびなんだ」と初対面の記者の人に言い訳すると30歳そこそこの彼は内心、きっと「およよ」と引いていたと思うが、そういって慰めて(?)くれた。優しい男である。よしよし。

男性は顔もさることながら女性のどこを見ているか? ある遊び人の男によるとそれは足だという。とりわけ足首が細いとぐっと来るらしい。次に手なんだという。グローブのような手にはやはり、ちょっと・・・という感情を覚えるようだ。

そして、耳の格好とか末端が美しいかどうかを見るらしい。
胸といわないところが怪しいが、信じることにしよう。

女性も男性の似たようなところを見る。手が分厚いと「支配力があるんだな」と感じ、ある種セクシーだと思えるし、耳の格好が美しいとその他の器官も精緻に出来ているだろうと想像する。もっといえば脳みそもよさそうだと感じる。これもセクシーである。

あとは腰の座り具合だ。腰が立派だと男はサマになる。もっともさまになっているからといって女性の全てがそういう男を好ましく思うとは限らない。
格好いい男は肺活量が豊かなことを示すかのように上半身が発達している。こういう人は背広が似合う体型で、なかなか見栄えがよい。

あとは鼻かな。短い鼻もセクシーだが鷲鼻のような強い鼻もいい。

男は「はげ」とか「デブ」「ちび」を気にするが背の低い男と付き合っていた女性が言っていた。
背の低い男は「なにくそ」という負けん気が人一倍でそれがなかなかいいんだ、と。

男も女がデブを気にするほどデブが嫌いなわけではないらしい。デブにはデブのよさがあって、小走りになると四輪駆動のように肉があっちゃこっちゃに動く、あのさまがたまらなく可愛いんだという人もいる。なるほど。
程度問題はあろうが、ダイエットしすぎでぎすぎすした女性よりある程度、お肉が付いているほうがいいという声はよく聞く。

声。鈴を鳴らすような美声の女性。私が男だったらそういう美声の女性を好ましく思うが、ハスキーボイスが好きな男性もいる。
ま、あまり飾らず、素のままでいればいいってことかな。
蓼食う虫も好き好きというし、ね(木村佳子)。

by yoshi-aki2006 | 2006-03-15 00:21 | 人間考察 | Comments(3)  

とりかえばや

河合隼雄氏の著書に紹介されていたが「とりかえばや」という考え方が昔の日本にはあったようだ。

人や自分を省みるとき、私もこの方法を時々使う。
人は都合よく仮面弱者になる。特に女性は気をつけなければならない。
私は女だから。
私は主婦だから。
そんなふうに言い訳していろいろな自己都合を他者に肯定してもらおうとする。

A子さんから「私は男性にはとびきり高いものをご馳走してもらわないと気が済まないんです。私にとって高価な食事とはステーキ。だからデイトでは高級レストランのステーキ・コースを食べるんです。が、肉の食べすぎでコレステロール値が上がり、病院通いしました」と聞いた。

A子さんは細くて色白。地味可愛系。ぱっと見は、チャパチーでもなくファッション・センスもまずまず。外見からは後ずさりする要素のないお嬢さんである。

しかし、本人は地味な容貌とは対照的にきわめて上昇志向が強く、学生時代はタレント活動に首を突っ込み、アナウンサー志望であのテこのテを使って試験に臨み、悪あがきした挙句、就職は不本意ながら専門紙の記者に。
「男とは肉」発言はその当時のことである。

「たとえばたまにはラーメンやうどんじゃダメなの?」
「ダメです」
「何でよ?」
「とにかく高いものじゃなきゃいや。だからステーキハウスか一流ホテルでのステーキです。私とのデイトでは株主優待や割引券使用もダメです」
「どうして人からそこまで収益を得ようとするの? アナタにとって男は肉代を払う財布? そんなに肉が食べたけりゃ家で自分の金で肉買ってステーキ作ればいいじゃない? あるいはお一人様でも店で自分の金で食べれば? あなたも立派な社会人でちゃんと収入もあるんだし。ステーキ代金でアイデンテティが高揚したりしぼんだりするって何かヘン」


たしか帝国ホテルのステーキ・コースはスタンダードで15000(税別)円くらいする。当然というべきか、父親、叔父上、上司くらいの年齢の男がA子さんをエスコートする機会が多かった。
世にフリーランチはない。男たちはしっかりアフターディナーを楽しんだ。

ちなみに高級ホテルなどで鉄板焼きを食しているカップルを観察すると見事に二手に分かれる。たたき上げの経営者らしき男性が糟糠の妻と食事しているケースとアフターディナーが予定されているのが丸分かりの男がそわついているケースである。
好みだが、前者のほうが断然渋くていい男が多い。

A子さんは心置きなく話せる相手が欲しかったようだ。忘れた頃に用事にかこつけて自慢とも相談ともつかないことを話したがった。

こんな時は「とりかえばや」である。「とりかえばや」とは早い話が女性と男性を入れ替えることだ。A子さんの発言を男に替えてみるとどうなるか?
「僕さあ、女性に高いものをおごってもらわないと嫌なんだよね。身も心も奮い立たないの」

という具合だ。どんな育ちかたをしたのかお里が知れるというかヒモ、タカリみたいなことを言っているように聞こえる。あるいは劣等感の強い自己評価の低い人。「かなりな馬鹿?」「軽薄」とも思える。
志の低い人であることは確かな気がする。

そんな男と自分は付き合いたいか? と考えるわけだ。

人にノーというのは決断がいるが、ジェンダー、年齢、仕事、家族なと゜自分との関係がフィルターになって、「まあ、彼女がああなるのもしかたがないか」とか「年老いて気が弱くなっているのかも」と許容してしまうことがある。

「とりかえばや」で考え直すと、女だから許されると思っていることが実は自分に甘ちゃんなだけで、それが男なら、そんなの友達としても嫌だよ、というケースがある。

場合によっては女としては嫌だけど、男だったら許せる、そう思える意外なケースもある。
自分を男に置き換えると、父親に似ている部分を発見してびっくりし、以降、父と親しく話が出来たりする。親の因果が子に、とはこういうことかと考えるきっかけにもなる。
自分の身の回りの人間を女を男に、男を女に取替えてみて
「こんな女好き?」「こんな男はどう?」と考えてみると結構面白い(木村佳子)。

by yoshi-aki2006 | 2006-03-12 03:01 | 人間考察 | Comments(0)  

男のふるさと

蘭の花と猫と釣りをこよなく愛する男性がいた。
彼は研究者でまじめで実直、温厚な人柄であった。
学歴も高く、大手企業の研究所に勤めているので所得も多かった。
外見もなかなかのルックスだ。

長年独身の彼を見かねて嫁を世話する人がいた。
新婚時代のばたばたが過ぎた頃、嫁が彼にこういった。

「あなたは蘭の花と猫と釣りと私と、一体どれが大切なのよ!」
男は「そりゃあ、君に決まっているじゃないか」

男は釣りに行く回数を減らし、妻が蘭の鉢を処分しても黙っていた。猫は賢く、妻にも可愛がられる道を選んだ。それからしばらくして、また妻が言った。
「実家のお母様と私とどっちが大切なのよ!」

彼は黙ってうつむいた。この夫婦はその後、離婚した。

別の夫婦でも同じようなシュチュエーションで妻が夫に問うた。
旦那は「そりゃ、自分の母親にきまってっだろッ。馬鹿か、お前は」
旦那ははっきり、いった。
「お前と結婚して、何年よ。たかが、5年かそこいらだろ。お袋とはお前と知り合う前から30年近い仲なんだぞ。そんなもの、お前かお袋かどっちかを取れといわれたら俺は絶対お袋を取るよ。何回聞かれても答えは同じだ。それが嫌けりゃ別れろ」

ここの旦那は韓国の人だ。韓国は日本よりもずっと縦の関係、とりわけ親子の絆が強いと聞く。

韓国の人でなくても、男性のほとんどは「妻よりお袋が絶対大事だ」と思っていると私は確信する。「いや、妻よ、お前のほうが大事だ」と妻に言う男性は処世術を心得ているだけだと私は思う。

そして、「そうだよね、あんたの言うとおり、お袋さんが一番大事だよね」と妻が言うおうちの旦那は山内一豊のようによく働くし、幸せそうだ。
では、妻が夫から「俺とお前の家族とどっちが大事なんだよ」と聞かれた場合はどうだろう(そんな馬鹿な質問をする旦那も少ないと思うが)。

私が思うに「そりゃ、自分の親が一番大事であなたは二番目よ」という妻がいたとしたら、あるいはそんなそぶりを垣間見せたら、旦那はほぼ間違いなく浮気すると思う。

もっとも千代のようなよい妻がいても山内一豊はドラマでは浮気をしたことになっているが(木村佳子)。

by yoshi-aki2006 | 2006-03-09 22:54 | 人間考察 | Comments(0)  

自分に似た人

人は家族の中の誰かと似た人と結婚するといわれている。

誰に似た人か?
女性なら自分の父、男性なら自分の母と似た人と結婚する確率が高い。
そして、いつの間にか、女性は自分の母親そっくりに、男性は自分の父親そっくりに配偶者に接するようになる。

これは結婚した人なら、どこかうなずける部分があると思う。

また、女性に子供が出来て、その子が息子なら、自分にそっくりな嫁が来る。
女性は自分と似た姑のところに嫁ぐわけだ。

「まさかぁ?」
いや。結構な確率でそうなる。

人は結婚で人生を学ぶ。

結婚はその意味で人を賢明にする。

配偶者に「ああ、自分はこんなふうに育った子だったんだ」と自分の過去を見る。
類友の法則。
似たもの同士。

そして、親の願望や潜在意識を体現化してきた配偶者や自分の生き様を知る。
私、俺、こんなふうに生きたかったの? どうしてこんなに一生懸命、必死できちゃったの?

やがて、人は親の願望や潜在意識を体現化することと引き換えに親からの愛情を期待していた自分に気がつき、どこかで親と決別し、乗り越えて、自分の人生を生きていく。
こういうことが、辛楽しく、面白い。

自分とそっくりの嫁が来て、その嫁をどう思うか?
自分とそっくりのお姑がいて、そのお姑をどう思うか?

「ああ、そうだったのか」と得心したり、癒されたり、反省したり。
嫁の悪口を言っている姑は自分の悪口を言っているのも同然だし、逆もまた真なり。
お姑が大嫌いな人は今一度、お姑と自分を比較してみることだ。鏡面の関係。

しかし、人は気がつかないんだよね、なかなかそれに。

いやはや、人のことも自分のことも退屈しないよ、人生は(木村佳子)。

by yoshi-aki2006 | 2006-03-07 00:03 | 人間考察 | Comments(0)  

なーんてね

知人の男性が同席した女性数人に向かって聞いた。
「ここにいる皆さんは電車の中で化粧しませんよね? ね? ね?」
私も含めて
「しません」と答えました。
「ああ、よかった。僕、電車の中で化粧するような女性とは一線を引きたいんです」
まったく同感だ。
付け加えれば電車の中でモノ食らう人とも私は一線を引きたい。飴、ガムくらいならまだしも(自分も時々、ガムを噛み、飴を舐めるのでえらそうなことはいえない)、カステラ、人形焼みたいなもの、お惣菜、パン、通勤圏の乗り物で弁当をおおっぴらに・・・ともなると「ちょっとな」と思う。

レストランなど公共の場で携帯バンバンおしゃべりさんも困る。
化粧は若い女性に多いが、モノ食らう人は若者だけでなく、身なりがさほど見苦しくない(つまりそこそこ裕福そうな)高齢者にも多い(しかも地下鉄などで!)。

携帯バンバンさんは中高年の男性ビジネスマンに結構いる。電車 の中でも結構平気でかけ放題、受け放題だし、鰻屋、蕎麦屋さんなどで一杯やりながら「もしー、何とかかんとかしかじかしかじか」としゃべりっちな団塊世代風の男性がたくさんいる。
そういう人はたいていテンションタカオ君で声が大きい。
この場はおたくの事務所ではないんだけどな・・・と思いながら周囲の人は耐えている。
かと思えば、セミナー会場でかかってきた携帯で結構、長話をする人もいる。郵便局の待合で長々打ち合わせを大きな声でしていた中年男性も見たぞ。「公共の場でうるさいじゃないですか。外に誘導したら?」と局員さんに言ったら「えーっ、そんなこと私たちからいえませんって」と引かれてしまった。

さて、「電車でお化粧さん」はどうして「そういう行為が許せないさん」には妙な人に見えてしまうのか?
それは彼女が省略していいと思っている部分に自分はこだわりを持っているからだろう。
彼女が省略しているものとは?
「どうせ、この電車に乗り合わせている人って私の人生で二度と出くわさない人だし」
「そんな人たちにいちいち恥ずかしがっているなんて馬鹿らしいし」
「それにそんな人にどう思われようと別にかまわないし」
ということで、彼女は周囲の人を人間だと思う行為を省略している。だから、省略された側はなんとも奇妙な落ち着きの悪い気分を味わうのだと思う。
ばっちりメイクして見せたいのはお目当ての彼氏だけ?
その人だけが人間であとは木偶なんだ。そう思っている彼女に人は本質的な怒りを感じるのではないか?
なーんてね(木村佳子)。

by yoshi-aki2006 | 2006-03-01 23:40 | 人間考察 | Comments(0)